薄々こうなると予想していたので、あまり落胆はしませんでした。
もともと、ハーバード志望だったのは、C.-T. James Huang がいるからという、ありきたりな理由でした。
しかし、よく考えると、James Huang も年が年なだけに、もうそろそろ終わりかな、とも思っていました。
すると、彼より1世代若い教授が合否を決めるはずです。
ちなみに、欧米の大学院は、教授が ok と言えば入れるし、no と言えばそれまでです。
おそらく、ハーバードの場合は、Bobaljik が yes と言うかどうかに全てがかかっています。
そして、書類を提出した後に Bobaljik のことを詳しく調べ始めて、「多分、天地がひっくり返っても自分は受からない」と悟りました。
その根拠は、業界人でない人に言ってもなかなか分かってもらえないと思うので、もうごちゃごちゃ書きません。
しかし、生成文法の世界には、「Chomsky の最近の著作を積極的に引用する人」と、「Chomsky の最近の著作を積極的に引用しない人」が存在します。
試しに、Google Scholar で調べると。The Minimalist Program (Chomsky 1995) は、3万~4万件引用されています。
一方、Problems of projections: Extension. (Chomsky 2015a) は、700回ほどしか引用されていません。
生成文法家そのものの数は微妙にしか減っておりません。