4位と3位(↓)
4位:Cambridge History of なんたら philosophy. Cambridge University Press.
3位:Barry Schein (2017) And. MIT Press.
ノミネート理由:英語が適度に難しく、読みごたえがある。そして何より、
長い
ここが素晴らしい。
まず、哲学の本に関して。
とにかく、遊びでやる科目として、哲学はかなり良いことが判明した。
これまで、遊びでやる分野探しに苦心していた。理系科目の洋書(たくさんある)も候補だったが、英語が簡単すぎる点などがマイナス評価だった。
Descriptive grammar にも手を出した。しかし、ここも似たような用語ばっかり使う点がまたもやマイナス評価に。
どうしたものか。
そこでたどり着いたのが、意味論や、それと非常に関連が深い(隣接分野)哲学。
表現は割とリッチなほうで、遊び感覚で読める。何しろ、自分は哲学を専門としていないので、読み間違いは許容されるし、かいつまんで読んでも普通にOK。
Chomsky だって哲学書から引用しまくっているから、ある程度哲学について知っておくのも今後のために悪くないかもしれない。
And について。
Chomsky がべた褒めしていた意味論の本。とにかく長いが、それがいい。
日本にいたときに買っていたが、歯が立たず、討ち死に。
しかし、今は地力が上がっているのと、意味論の基礎が身についてきたので、今なら読んで分かる部分も多い。
さらに、自分は意味論を専門としてはいないので、力まずに読める。ありがたし。
2位 Ian Roberts 2019 Parameter Hierarchies and Universal Grammar. OUP.
この本も、長い。それが素晴らしい。
Roberts 氏の長年の著作をまとめたような感じ。もちろん新しい部分や、論証するためのデータが豊富になっているが、理論の部分では、氏の2000年代以降の論文とそんなに変わらない。
なので、論文を追っている人は買わなくてよいともいえるし、逆に、追っていないなら、お買い得とも言える。
とにもかくにも、生成文法の主要理論を一周しているのではないかと思わせるくらい、広範囲を扱っている点には脱帽する。執念を感じた。
1位 聖晶石 (ウン十万円分)
これ(↑)全てを可能にしてくれたのが、聖晶石。
買ってよかった。